実体験に基づいた、あなたの身近にひそむ恐怖体験を新作描きおろしでコミック化。
原作は、幼い頃から自身でも不思議な怪体験に遭遇し、全国各地から聞き集めた数百にも及ぶ実話怪談・奇談を持つ怪談師、城谷歩(しろたにわたる)。怪談師がライブ会場で生み出す迫真の語り、臨場感を、戦慄作画を得意とする漫画家陣の手によりトラウマ級にビジュアル化。背筋も凍る恐怖を味わいたいあなたにおくる、本当にあった怖い話をお楽しみください。
中島さんという男性がまだ小学生の頃に体験したエピソード。当時、神社のお祭りの縁日にあった移動仮設式のお化け屋敷は、チープな作りであったものの、子供心にはそら恐ろしい面白さを感じるものだった。中島少年が今年こそは独りでと、いざお化け屋敷の中に入ったとたん、大きな耳鳴りにみまわれた。受付のおじさんの言葉も無視して中に踏み入ると…。そこは真っ暗で、外の喧騒も聞こえない異常なくらいの静けさだった。初めての体験に胸躍ったのもつかの間…。